*★☆ エピローグ ☆★*
*★☆ エピローグ ☆★*
多くの人たちとのつながりによって集まった「まちの記憶」。
単なる歴史だけでなく、そこに住まう人たちの想い、訪れた人の思い出、人々のつながり、絆・・・様々なものによって織りなすそれは、温かな光の雨となって、大楠に降り注ぎます。
乾いた地面に水が滲みこむように、どんどん光を吸収していく大楠が、ぼんやり光を纏ってきました。
心配そうに見上げていたまちの人たちは、その変化に歓声を上げます。
言葉を発することはないけれど、ずっと共に暮らしてきた人々には、大楠が元気になっていっていることが伝わってきました。
あとは、頑張ってくれた二人の帰還を待つだけ。
ふわっと頬を撫でるそよ風に導かれ、まちの人たちは青く澄みわたる空を見上げました。
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