いくつかのまちに立ち寄り、少しずつまちの記憶を回収しながら旅を続ける宙船。

順調に進んでいるかに思われましたが、ある日、どこからともなく変な音が聞こえてきたかと思うと、どんどん高度が下がっていきます。

慌てるソラたちになす術なく、目的のまちよりずいぶん手前の島に宙船は不時着しました。



不時着した島は、所狭しと倉庫が立ち並ぶまち。

高価なアイテムからガラクタまで、様々なものが高く積まれ、その隙間をヒトや運送ロボットが忙しなく行き来しています。

まち往く人は様々で、どうやら物流の人だけではないよう。

ふと、ベンチに座って休憩中の人が目に入ったソラは、まちについて尋ねてみました。


「いくつかの倉庫は自由に出入りできて、見つけたアイテムは持ち帰れるんよ」


その人の傍らには、倉庫で見つけてきた工具などが置かれています。(どうやら仕事で使うらしい。)

船が壊れて困っている話をすると、おすすめの倉庫を教えてくれ、部品が揃えば修理も手伝うと申し出てくれました。

心強い言葉に、ソラとカイトは安堵の笑みを浮かべ、そんな二人を見たくすぴーは嬉しそうに周りで歌います。


「よーし!ここで修理するための部品を集めよう!」